|
諫早駅から山手の方に入っていくと、左手に黎明と書かれた大きな建物が見えてくる。これが風光明媚な山手に建つ杵の川酒造株式会社だ。広い敷地の威風堂々とした工場は、昭和46年に諫早ではなじみの深い作家、宮崎康平さんが総合プランナーとなって建てられたもの。敷地内は、緑が多く、桜をはじめ四季折々の花や木が目を楽しませてくれる。
建物の中には、先々代が発明し、黎明式として全国的に販売された手動ビン詰式の機械など、いろいろな酒造りにまつわる展示物があり、この蔵の歴史とともに酒造りの変遷を見学することができる。
全国的にも早い時代から四季醸造を手掛け、細やかな温度調整が可能な仕込みタンクで、低温熟成もろみを醸している。そのため、ここの酒は、米本来の芳醇な旨みを持ちながらスッキリとした酒に仕上がっているのが特徴だ。仕込み水は場内から汲み上げた多良岳からの伏流水を、米は80%は県産米を使用し、「地産地消」をこころがけているという。
まずは、酒を地元の人に楽しんでもらえるようにと、いろいろなアイデアを出して、伝統の中にも若い感性を活かした新しい酒造りに挑戦している。
| ◎ 杜氏からひとこと |
|
後継者不足に悩む蔵元が多いなか、当蔵は20〜30代の蔵人も多く、ベテランの蔵子とがっちりとスクラムを組んで「和」を大切にした酒造りを心がけています。
|
|