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島原半島、雲仙岳南部。キリシタン遺跡と手延べそうめんで有名な有家町にあるのは明治初期創業の浦川酒造。ここは雲仙山系の清純な伏流水を仕込み水として昔ながらの手造りの良さを守りながら、極上の銘酒を造り続けている清酒一筋の造り酒屋。通りに面した母屋を通り抜け出ると、広大な敷地に建つL字型の大きな瓦屋根の酒造場、そしてその屋根から天を指すかのように伸びたレンガ造りの煙突が目に飛び込む。まさに昔ながらの造り酒屋という印象だ。明治、大正、昭和と年代をおって建てられた建造物。かつて、清酒は今のようなタンクではなく桶で造っていたため、使用後に洗って干すような場所が必要となり広大な敷地なのだそうだ。
「ルーツはおそらく京都で、江戸後期にこの地に移住しました。初代から酒屋ではなかったようで、この家は現在私で10代目になります。」と長池さん。こちらの代表銘柄は、厳選した良質の酒造好適米を高精白に磨き上げ、伝統の技で醸しあげた銘酒『一鶴』。そして、昔ながらレトロ瓶に入ったスッキリ爽やかな口当たりの『時代の酒』だ。一時代、瓶売りが流行ったそうで、これはその当時の復刻版として発売。現代、こういうレトロ調のものが好まれるようになり、近頃やっと定着してきたという。瓶詰めも特殊な栓のため手作業。ラベルも和紙を手でちぎって張るというこれまた手作業。瓶とラベルと主役の酒、すべてにこだわりを持った浦川酒造、自慢の逸品というわけだ。
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